マテーラ
マテーラ・・・街の旧市街には石灰質の岩肌に作られた洞窟住居が広がっており、この地区は石や岩を意味する『サッソ』という言葉からサッシ地区と呼ばれる。【マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園】として世界遺産登録をされている。
バーリからバスに揺られて1時間少し、マテーラに到着。
マテーラはわりと大きな街で、バス停についても思い描いていた風景はありません。
徒歩で30分ほどかけて旧市街のサッシ地区へ向かいます。
サッシ地区は急に現れ、一面にその光景が見渡せました。
テレビや写真では伝わってこないものを全身で感じ、スケールのでかさと迫力に立ち尽くすのみ。別格のものを感じ、今思うとこれこそが圧倒されたということなんだなと…
サッシ地区の中にあるホテルに荷物を置き観光スタート。
ホテルから見渡せる景色。
このごちゃごちゃ感がたまならい。笑
ここの前に訪れたアルベロベッロはコンパクトで可愛らしい街ならここは真逆で、広大な迷路の様なごっつい街。アルベロベッロは女性的でマテーラは男性的そう感じました。
冒険心をくすぐられるマテーラのサッシ地区は中に入るとこんな感じ。
路地もたくさんあり、迷子になりそうです。
ホテルからは階段を降りて、サン・ ピエトロ・カヴェオーソ教会に来ました。
マテーラはグラヴィナ渓谷にあり、この教会の後ろは谷になってます。
谷を挟んで向こう側のムルジャの丘には旧石器時代の住居集落群があります。
掘りやすい石灰岩でできている渓谷に無数の穴があり、それが旧石器時代の洞窟住居です。
こちらはサッシ地区。全然違います。
この日は雲が多く、どんよりとした暗い雰囲気。
カヴェオーソ教会の隣のサンタマリア・ディ・イドリス教会は高台にあるので眺めを期待して登ってみます。
街を見渡せるスポットで、少し地理感覚が掴めた気がします。
ただサッシ地区は大きか2つに分かれていて、ここはそのうちの1つ。
サッシ地区の広さを感じます。
次はサッシ地区の南端で谷沿いの廃墟が多い地区に向かいます。
だんだんと人気が少なくなってきて、廃墟が多くなってきます。
この辺りの道は渓谷を強く感じられます。
南端に向かう途中で振り向くとサッソ・カヴェオーソ地区が綺麗に視野に収まります。
もう1つのサッシ地区はこの後ろに同じくらいの大きさで広がってます。
それではこのもっもと廃墟の多い地区に入ってみます。
ちょっと体感温度が下がります。笑
夕暮れ時で人がいなく、ちょっと怖さを感じます。
一見すると、たくさん入られそうな場所がありそうですが、ほとんど立ち入りができません。
廃墟の住居の見学は自由でしたので、立ち入りの可能な数ヵ所を入ってみました。
中は本当に簡素な造り。
マテーラの最盛期には人口増加で家畜と同居を余儀なくされた歴史があり、人畜同居を感じられる住居もありました。
奥まで続いている住居もありましたが日の光が届かず真っ暗で、ちょっと入る気にはなれませんでした(^-^;
南端からの街の眺めも綺麗でした。
移動するごとに変わる景色はどれも素敵で、自分の好みの景色を歩いて見つけるのも楽しい。
ここからは谷越しに街を見られるので、マテーラがグラヴィナ渓谷にあることをとても感じられる景色が望めました。
夕暮れが近づいてきました。
ムルジャの丘からマテーラの夕暮れを見る人達もけっこういます。
南端から離れ、賑わいのある方へ。
途中でお気に入りの場所を見つけました。
ここからの街の見え方が好きです。
少しの間ここで休憩…しながら写真。
ついつい写真もたくさん撮ってしまいました。
この写真の右側の背の高い岩が岩窟教会のサンタマリア・ディ・イドリス教会で、先程景色を楽しんだ場所です。見るからにただの岩ですが内部が教会になってます。
近くには味のある住居。
ここは植木鉢がたくさん並ぶ家。
こういうマテーラもいいですね。
街の大通りまで戻って来ました。
このタイミングでちょうどよく夕暮れ。
この時間の景色の移り変わりは早い。
どんどん空が青くなって、
街がオレンジ色に。
完全に夜景になったところでご飯を頂きました。
食事の際に白ワイン頂いたのですが、とても美味しかったです。
アリアニコという黒ブドウから作られた白ワインでした。
このアリアニコはイタリアの南部で栽培されるブドウですが、もともとはギリシャから持ち込まれたもの。そして古代ローマ時代に作られていたワインの主要な品種で、今飲まれているワインと同じようなワインとして歴史上初めて作られたものと言われているそうです。
歴史のあるブドウ品種のワインを飲むことができてとても良い夜になりました♪
翌朝は早く起きてマテーラの朝を観光
とても静かな朝で鳥のさえずりしか聞こえません。
そして霧がすごい。
谷から流れてくる霧はそのままサッシ地区をのみ込み一面真っ白の世界に。
谷から少し距離のある高台の教会は霧が少し晴れてました。
霧の中を歩き昨日行かなかったもう1つのサッシ地区サッソ・バリサーノ地区の中へ。
奇跡的にマテーラ大聖堂の十字架と重なった太陽。
あの大聖堂を目指して歩きます。
霧と朝日が造る幻想的な景色。
十字架の屋根の大聖堂まであと少し。
霧が少し晴れてきました。
屋根に付いてる可愛らしい煙突みたいなものを見つけました。
大聖堂到着。すごい後光感。
ここからの景色も素晴らしかったです。
霧が流れて少しづつ晴れていく様子をしばらく眺めてました。
昨日訪れたサッソ・カヴェオーソ地区も行ってみます。
こちらもだいぶ霧が晴れてきました。
谷沿いはまだまだ霧がかかって岩窟教会がうっすらと顔を出してます。
岩窟教会の上まで行ってみます。
岩窟教会の上には十字架が立ってます。
そして、進むべき道を示してくれます。
って昔の人なら思うのでしょうか?笑
上まで登るとちょうど霧が晴れ、朝日をうけて街の輪郭がしっかりとわかるサッシ地区が見渡せました。
それでもまだ霧が谷を通ってます。
ここでパノラマ撮影。
朝霧に包まれるムルジャの丘。
この丘の旧石器時代の洞窟住居で一夜を明かした人が3人いたのを見ました。
昨日行ったサッシ地区の南端にもう一度行ってみます。
昨日も同じ場所で撮りましたが、印象がだいぶ違います。
晴れの日の早朝はなにか清々しくそして明るく感じ、昨日の暗い雰囲気はまったくありません。
朝の雰囲気なら洞窟住居の奥まで行けそうです。
到着。
結局奥まで入れずでした。笑
やっぱり奥の暗闇は怖く、もし人がでてきらと思うとなかなか奥までは…
ただ、ここからの景色は綺麗。
次は、サッソ・バリサーノ地区へ。
向かう途中で、今朝は霧に包まれてうっすらとしか見えなかったサン・ ピエトロ・カヴェオーソ教会と岩窟教会をもう一度。
迫力のある住居を左手に道を進んでいきます。
北側からサッソ・カヴェオーソ地区を見るとこんな感じ。
そしてこっちがサッソ・バリサーノ地区。
こちらの地区の端にはお城のような修道院があります。ここを目指します。
と、その前に休憩。
クロワッサンとマフィン。
クロワッサンの中はピスタチオが入っておりとても美味♪
イタリアはピスタチオが有名ということを最近知り、ピスタチオの商品をたくさん頼んでます。笑
ピスタチオのジェラートもこのあと頂きました。
飲み物はエスプレッソ+カカオ+ホイップ的な何か。これがとても美味かったです(^^
ここで睡魔が襲ってきて一旦ホテルへ。笑
夕方になり観光再開!
サッソ・バリサーノ地区の修道院へ。
夕方と言ってももう結構いい時間で7時過ぎ。
でもまだまだ明るいので大丈夫。
同じ景色でも時間や天気ごとに全く違う顔を見せてくれるので、同じ場所を何回通っても楽しめます。
谷沿いの道からのカヴェオーソ地区の眺め。
この谷沿い道の右側は雄大な景色が広がり、気持ち良く歩けます。
この道でマテーラの地図を発見。
サッシ地区はひし形に近い形をしているのがわかりました。
なかなかな場所に建ってます。
近くまで行けましたが、お腹も空いていたせいかここで満足してしまいました。笑
夕食まで綺麗な時間を満喫します。
サッソ・バリサーノ地区の夕暮れ。
バイバイバリサーノ。
バイバイカヴェオーソ。笑